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「ふたば系ゆっくりいじめ 546 リウム/コメントログ」 テラリウム系はゆっくりできるね! -- 2010-06-05 03 03 59 境遇に同情はするものの、ゲス性は同情を相殺してしまうな。 -- 2010-07-14 00 53 42 犬猫もそんなもんだよ、躾けないと。 -- 2010-09-02 19 48 15 テラリウム楽しそうだなー ゲスゆっくり虐待はすっきりするよー -- 2010-10-15 22 18 42 ゲスゆっくりいじめは最高だな、もうちょっと苦しんで欲しかった……… -- 2010-10-24 14 47 30 げすはせいっさい!だね わかるよ〜 -- 2011-08-24 19 31 06 テラリウムというのは餌を入れなくても中の生物が生きていける環境をつくものですよ? この場合はテラリウムというよりは観察目的の飼育といったほうが正確なのでは? -- 2011-08-25 15 31 20 食って大丈夫か? -- 2011-08-25 16 04 39 ↓↓テラリウム自体は単に陸上生物を飼う箱の事で、特にそう言う定義はないですよ。 もちろん生命球のようなものもテラリウムではありますが。 あと、餌をあげてたのは食欲旺盛な赤ゆだからであって、豆ちるのは小食だから食べた分の草は勝手に生える、とかいてありますよ。 -- 2011-09-24 23 24 35 もう遺伝子組み換え&遺伝子改造でゆっくりと言う生物(ナマモノ?)をだれかつくってくれ! -- 2012-02-16 02 30 38 やっぱり観察系のゆっくりは面白いなあ。 -- 2012-06-23 02 40 14 剥いた後の餡子状態になった時って口の癒着部分引っぺがされてそうだしモノも喋れば 叫びもしそうなもんだけどなぁ・・・ ・・・と言う素朴な疑問 -- 2014-07-04 20 42 59 ちるのかわゆす! -- 2015-09-18 20 17 53 ↓×2 最初に口を焼かれたため、餡子を吐けない 喋れないと「思い込んでいる」。 -- 2018-01-05 02 57 43
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シティ・エレジー 15KB 虐待-凄惨 虐待-普通 制裁 観察 自業自得 自滅 家族崩壊 駆除 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 都会 現代 虐待人間 独自設定 短めです 「シティ・エレジー」 ・羽付きシリーズの人間とは別人です ・駄文注意 ・独自設定による補完を入れております ・街中あきさんの「回収箱」の設定を使わせていただいております ・第三者視点です 「ゆゆ~♪ゆっくり~していってね~♪」 「ゆっきゅり~♪ゆゆ~♪」 「ゆっきゅりだじぇ~♪ゆゆ~ん♪」 道の端で「おうた」を歌っているゆっくりがいる。 前には空のカンヅメが置かれておりその中に「あまあま」等を入れるのだ。 街ゆっくりの中でこれをするのは結構いるがその殆どが淘汰される。 それは何故か?あのゆっくりを見れば分かる事である。 バスケットボール大の「ゆっくりれいむ」が一体。その横に小麦粉の皮をくっつけているソフトボール大のれいむ、そして同じサイズの「ゆっくりまりさ」が合わせて二体。合わせて三体のゆっくりがそこにいた。 …街ではよく見かける光景だが、実はこれはゆっくりの常識からは外れた組み合わせなのだ。 ゆっくりと言うのは不思議な物体だ。言葉を操り、食べた物を餡子に変える。 そして小麦粉の皮を擦り合わせて「すっきり」を行い、蔓が生えるか餡子の中で小さなゆっくりが生まれる。 子ゆっくりが親ゆっくりの間から密接している状況で食料はだれが取ってくるのか?それは父役の片方のつがいだ。 だが、街ゆっくりには成体サイズが片方しかいないゆっくりの方が極端に多い。 それは街と言う環境が容赦なくゆっくりに襲い掛かるからだ。 雨が降れば排水性の悪いコンクリートの地面が完全に乾くまで晴れていても出歩けない。 辺りを跳ねれば、車に動物、そして人に他のゲスゆっくり等が跋扈している。 そんな状況でたった一体の饅頭が数体分の食料を安全に集めることが可能なのだろうか。 私は「NO」だと考える。 そしてそれは正解に近い。街ゆっくり全体の中で子ゆっくりと親ゆっくりの一家族単位は実に80%以上が片方の番いが居ないという状況である。 当のゆっくり達の反応は様々だ。「しんぐるまざー」と称して暴れ回るゆっくりもいれば子ゆっくりを非常用の食料としか見ないものもいる。 が、これはあくまで少数でほとんどは子ゆっくりと共に行動しているのがほとんどだ。 あのれいむもそれなのだろう。別段珍しい光景ではない。 だがそれはある意味ゆっくりにとって重荷ともなる。 成体サイズ一体ですら食料に事欠く状況で赤ゆっくりの状態ではその餡子の体積と同じ量を食べる程の量を用意できるかと言えばそれはNOだ。 結局はあぶれゆっくりが取り仕切る餌場に危険を犯して突っ込んで文字どおり「ゆっくりできなくされる」か ゲスゆっくりに巣を奪われて凍えるか雨で溶けるかの二択がそのほとんどだろう。 特に、ゆっくりの言う「狩り」の能力が低い物はあの様に「おうた」を歌うのだ。 ゆっくりの思考は単純明快…と言われている 例えば「狩りが出来ないからおうたを歌う」だった物がいつの間にか「自分は美ゆっくりでおうたも上手いからゆっくりさせてやる代わりにあまあまを置いていけ」かもしくはそれに似た考えに変質する。 「ゆっくりする」と言う事がインプットされているため中枢餡は「ゆっくりできない事」をそのままプラスの方向に書き換えてしまうのだ。まるでキャンバスを張り替えて絵を描き直す様に… …あのれいむはどうか? 通行人に対して愛想を振りまくように小麦粉の体を「のーびのーび」とくねらせ目をつぶって歌っている。 子ゆっくり達は底部を「ぷりんぷりん」とさせたり上下に「のーびのーび」を繰り返しながられいむのまねをする様に歌ってはいるが、音程も全く合って無く、そもそもそれが歌なのかどうかも怪しい程度のものだ。 風貌も街ゆっくりそのものと言った感じだ。 砂糖細工の髪と飾りはボロボロ、小麦粉の皮は泥や車が排出するガスのせいかススだらけ、底部も固いコンクリートの上を跳ねまわったためまるで鏡モチの様にひび割れてガチガチだ。 子れいむが時折見せる「ぷりんぷりん」と言う動作の中で垣間見えるあにゃるにはシミの様な汚れが付いている。いらなくなった餡子、つまりはうんうんがこびりついているのだ。 街ゆっくりは不自然なほど下顎が膨れている場合が多い。食べられる時にその場にあるありったけを詰め込むため、それに適応して極端に肥えやすくなっているのだ。 砂糖細工の歯は本来白いもののはずが黄色いどころか茶色に変色している。黄色いカスの様な物が小麦粉の皮でできた歯茎と歯の間にこびりついてそこだけ妙に「白っぽい黄色」になっているのが更に違和感に拍車をかけた。 「ゆっくり~♪ゆ~ゆ~♪」 「ゆっきゅり~♪きゃわいくっちぇ~ごめん~にぇ~♪」 「だじぇ~!だじぇ~!」 暫く立ち止まって眺めている。歌い終わる度にチラチラと横目で通行人の目を追ってそしてまた歌い出すの繰り返しだ。 誰も近づこうともしない。そしてまるでそこにれいむ達が居ないかの様に無表情に通り過ぎていく。 近づいたり興味を持って目の前を立ち止まろうものならあの汚い小麦粉の皮で「すーりすーり」をされたりするのだ。 潰してもその場に置いておく事は許されず「ゆっくり回収箱」まで持って入れなければならない。そんな手間を態々するぐらいなら無視を決め込む。ある意味一種の優しさだろう。 私が遠めに眺めてすぐのことであった。前を通りかかった財布を開けて硬貨を取り出している青年が手から500円玉をこぼしてしまい、それがれいむ達の目の前にコロコロと転がって落ちてしまったのだ。 青年が屈んで拾う以上の速度でれいむが前のめりに硬貨を押さえつけるような感じで底部の方へ隠してしまった。 「チッ」と青年が舌打ちをした。そして不機嫌そうな顔でれいむに向かって静かに言葉を放つ。 「それは落しただけだ。返せ」 それに対してれいむは口の中に空気を含むと大きく膨れて、左右のピコピコを激しく振り始めて上向きに睨みながらこんな事を言っている様に聞き取れた。 「ゆゆ!おとしたのならこれはひろったれいむのものだよ!」 …とんでもない物言いだが、街ゆっくり…ひいてはゆっくりにおいてそれは常識である。 ゆっくりにとって「所有物」とは「おうち」等の様に持ち運べないもの以外は小麦粉の皮に密接している状態でなければ所有物とならないのだ。 まりさ種が帽子の中に何かを詰め込んだり、ゆっくりが口の中に何かを入れたり、飾りに何かをつけたりすればそれはそのゆっくりの所有物だが、一たび体から離れればその時点でそれはただの「落ちているもの」になってしまう。 ましてや厳しい街ゆっくりの世界においては落とした奴が悪いとも取れる程にシビアだ。あのれいむが怒るのはそう言った側面があってのことだが… そんな背景を知っていたとしても「ハイ、どうぞ」と差し出す気前のいいやつはいない。ましてや相手はただの野良ゆっくりなのだ。 れいむが威嚇を繰り返し、そんな事を言えばどうなるか?それは容易に想像できた。 青年が無言で靴のつま先をトントンと地面に二度三度叩いた。次の瞬間靴のつま先がれいむの小麦粉で出来た顔に突き刺さる。 寒天でできた右目を中心にそこが見事にへこんでつま先を飲み込み、声を上げる間もなく後ろの壁に吹き飛んで叩きつけられた。 「い、いだいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」 「おぎゃあじゃああああああああん!?」 「ゆんやああああああ!?」 地面にボトンと落ちた後は小麦粉の皮をぐねらせ口から餡子の混じった砂糖水の涎を地面にたらし、顔をうずめて底部をグルングルンと動かしながら悶えているれいむ。 それを見て叫んだ子れいむが跳ねていき、舌を伸ばしてれいむをぺーろぺーろし始める。 「でいぶのっ!でいぶのおべべがぁぁ…!」 「おきゃあしゃんゆっきゅりしちぇね!ぺーりょぺーりょ!」 中の餡子が不規則に変化して凸凹にはれたた為に蹴られた周辺が如何ほどのダメージだったのかは分からないが、目の前にはれいむの寒天でできた右目らしき物がコロンと転がっていた。 その隙に青年が硬貨を拾おうとしたその時、子まりさが突如飛びかかって青年の指に噛みついた。 「ゆっきゅりしにゅんだじぇ!」 「イテっ!」 青年が思わず手を引くと、子まりさは硬貨を口にくわえてすかさずれいむの方向へと跳ねだし始める。 「ゆ!ゆ!」 殆ど壁の近くで陣取っていたためれいむはそれほど吹っ飛ばされては居ない。なので子まりさはすぐにれいむの近くに跳ねることができた。 「ゆ!」 子まりさが口にくわえた硬貨をれいむに見せる。それを見た途端にれいむは顔を上にあげた。 「おちびちゃん!れいむのおくちのなかにはいってね!」 大きく開けた口の中にすかさず飛び込む子れいむと子まりさ。 急いで中に入り込む子れいむと子まりさ。硬貨はそのまま口にくわえていたため実質口の中へ行った事となる。 そのまま大きく体を縮めて飛び跳ね始めるれいむ。どこかへ逃げるようだ。 だが子ゆっくり二体を口の中に入れたままの移動は著しく遅い。次に跳ね様とした瞬間に青年の足がれいむの上部に垂直にのしかかった。 「ゆぎっ!?」 れいむが歪に形を変えてグネグネと動く。だが青年の体重が乗った足を脱出する事は不可能であった。 「ゆぐっ!ゆぐぐっ!」 空気を吸い込み体を大きくしようとしたり、続けて体をグネグネと動かすが一向に動かない。 そのまま地面に擦りつけられるように壁の方向へ向けさせられると、不意に青年の足がどき、れいむの体が丸く戻った。 だがそれも一瞬であった。青年がれいむの後ろ部分を足の裏で押し出すように蹴ったのだ。 れいむが向いている方向は壁、それはつまり… 「ゆびゅっ!」とれいむが声を上げた。青年は続けざまにつま先でれいむの後ろ部分を何度も蹴っていた。 「ゆびゅっ!?ゆぐむっ!ゆぶっ!ゆぼ!?ゆ”!ゆ”!…!……!!」 青年の顔に怒りの表情も何もない。ただ淡々と足をふるって蹴りを繰り出している。 最初は声を上げていたれいむも、声を上げなくなり、ただ小麦粉の皮をグネグネと動かすだけになってしまった。 壁に押し付けられていては餡子を吐き出すことすら不可能だ。餡子が出なければゆっくりは何をされても重傷にすらならない。 れいむの後ろ部分には青年の足跡が幾度も刻まれていた。 青年が最後に大きくれいむを蹴りあげる。れいむは壁にぶつかりバウンドしてクルクルと2~3回転してから地面に叩きつけられた。 「ゆ”…!ゆ”…!ゆ”げぇ”ぇ”ぇ”ぇ”…!」 口の周辺まで移動していた餡子をれいむが吐き出した。かなりの量の餡子がビチャビチャと地面に音を立てて広がっていく。 れいむの吐き出した餡子を青年が足でどけて行くと砂糖細工の歯に交じって中に硬貨が現れた。 それを拾うと餡子を手で払いそのまま振り返りもせず歩き出し始める。 通行人はれいむをよけて歩きはじめていた。私が近づいて見ると驚いた。まだ動いている。 「ゆ”…!ゆ”…!」 口をあけると中から餡子まみれの子まりさと子れいむがはい出してきた。無事な様だ。 「おぎゃあじゃああああああん!」 「ぎょわがっだんだじぇえええええええええ!」 寒天の目から砂糖水の涙を滝ほど流して凸凹に腫れているれいむの小麦粉の皮にすーりすーりを繰り返す子ゆっくり二匹。 よろよろと体制を立て直し、プルプルと震えながら私や周りの通行人なんて見えないかの様に口を開き始めた 「ゆ”…!ゆ”…!べいぎ…だよっ…!ゆ”!おがあざんはごのぐらい…なんど…も…ないよ…ゆ”…!ゆ”っ…!」 そんな事を言っているが間違いなく致命傷だ。あれだけの餡子を吐き出したのであれば少なくとも平気である筈がない。 砂糖水の涙を流してすーりすーりする子ゆっくり二匹にそんな言葉をかけた後、ずりずりと這って移動を始める。 「どにがぐ…おうぢにがえろうね…ゆ”!ゆ”っぐりずればなお…!ゆぐぼっ!ゆげほっ!」 「おきゃあしゃんゆっきゅりしちぇえええええええええ!」 「まりしゃてちゅだうんだじぇ!ゆ!ゆ!」 れいむの後ろ部分の子まりさがぴったりと付いて押し始める。次いで子れいむもそれを真似してれいむの後ろを押し始めた。 だが所詮はバスケットボールサイズにソフトボールサイズ二体が押した所で何の足しになる筈もなかったが、れいむは「ゆっぐりありがどうね…!」と言うとそのまま餡子の後を残してズリズリとどこかへ這っていってしまった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 次の日の昼間、たまには体を動かそうと公園を歩いているとゆっくり回収箱の近くで昨日見たれいむ一家が何やら固まっていた。 子ゆっくり二体が砂糖水の涙を流して熱心にれいむの話を聞きいっている。 近づいていってもまるで私のことなど眼中にないかのように気づいていなかった。 「…ゆ”っ!おぢびぢゃん…いばがらだいじなごどをばな…ばなずがら…ゆっぐり…ぎいで…ね」 「おきゃあしゃんゆっきゅりおうちのなきゃにいちぇね!」 「そうだじぇ!まりしゃがあのじじいをやっちゅけちぇあみゃあみゃもいちゃぢゃいてきゅるんだじぇ!」 れいむの小麦粉の体は昨日見た時よりもふた回り縮んでいた。余った小麦粉の皮がダブついているのを見ていると、れいむは長くはないようだ。 「ぎのうば…ゆっぐりでぎ…ないにんげんざ…んのぜいで…ゆっぐりでぎながっだ…ね…でぼ…おぢびぢゃんだぢ…はいっじょうげんめい…おうだざんをうだっだよ…どっでもゆっぐり…じだ…おうだざんだっだよ…」 この様子だと最後まで何故あんなことをされたのかまだ根本的に理解できていないようだ。「おうた」以前の問題だというのに。 「おうだざん…ばね…どっでもゆっぐりで…ぎるもの…なんだよ…だがらごれがらも…おぢびぢゃんだぢは…おうだざんをうだ…っでゆっぐりじでね…おぢびぢゃんだぢが…ゆ…っぐりじで…いるどご…ろをみぜれば…にんげんざんはあばあばをお…いでいぐよ…」 「ゆごふっ!ゆごふっ!」とれいむがせき込む。プルプル震えながらも口は休めない。 「ごれがらもながよぐ…ゆっぐりじでね…げんがじぢゃだべだよ…にんげんざんに…おぢびぢゃんだぢのゆ…っぐりじだおうだを…ぎがぜであげでねっ…」 「おきゃあしゃん!れいびゅばだおぎゃあじゃんどいっぢょにおうだうだいだいよ!ゆっぐりじでね!ゆっぐりじでいっでね!」 「ゆびええええええええん!おぎゃあじゃあああああん!」 子ゆっくり二匹がすーりすーりをしながられいむを呼ぶ。だがもうれいむが口を開く事は二度となかった。 どうやら完全にゆっくりできなくなったようだ。泣きながらすーりすーりを繰り返す子ゆっくり二匹を尻目に、潰れ饅頭と化したれいむを私は掴むと目の前のゆっくり回収箱の蓋を開けてれいむだったゆっくりをそこへ放りこんだ。 暫くキョトンとしていた子ゆっくり二匹が突如顔をゆがめて叫び始める。 「くしょじじい!ゆっきゅりおきゃあしゃんをもちょにもどしゅんだじぇ!」 「ゆっきゅりはこのなきゃきゃらだしちぇね!れいみゅおきょりゅよ! 途中子ゆっくり二匹が私に体当たりをくらわせて来たが無視して帰る。ゆっくりだったゆっくりを見つけたらすぐにゆっくり回収箱へ…街に景観の維持のためとはいえ少し後ろめたさがないと言えば嘘になるのだが… 暫く歩くとベンチの上で一匹のきめぇ丸がハーモニカを吹いていた。小奇麗な感じで頭に金のバッジを付けているから飼いゆっくりだろう。 両端に小さな板が付けられ丁度きめぇ丸の口の前に来るように固定されている。 何の曲かは知らないが綺麗な曲だ。 私はきめぇ丸のいるベンチへ近づきこう言った。 「となり、座ってもいいかい?」 私がそう言うときめぇ丸は演奏をやめてこちらへ向き。 「かまいませんよ、どうぞ」と言ってベンチの端へ移動した。 横へどっかりと座るときめぇ丸は演奏を再開する。辺りにはきめぇ丸が吹くハーモニカの「歌」だけが辺りに響いていた。 暫しの沈黙の後、私はきめぇ丸にこうつぶやく。半ば独り言だ。 「…ゆっくりにとって歌って言うのは何なんだい?」 …それに対してきめぇ丸も独り言のようにポツリポツリと呟き始めた。 「我々の言うゆっくりと言うのは二つの意味があります。一つは"自分がゆっくりできる事"、美味しい物を食べた時、暖かい毛布で寝た時…俗に言う幸せを感じる時ってやつですね」 ハーモニカをほんの少し吹いた後にきめぇ丸はこう続ける。 「もう一つは"まわりがゆっくりすること"…前者よりも後者の方が本来なら必要なのです。自分がゆっくりできない時でもそれを大事にする。ドスまりさなんかはそれを順守して動いてますね。"ドスはみんなをゆっくりさせる"というのはドスまりさがよりゆっくりらしいゆっくりでなければならないからなんです」 「周りがゆっくりする事?」 「お歌と言うのは周りも自分もゆっくりする為にあるのです。周りが迷惑と思ってもいけないし、自分がお歌を歌ってゆっくりできないと感じてもいけない。」 きめぇ丸も私も自分の前にある地面をじっと見つめながら目を合わせない。それでも私はきめぇ丸の言葉を粛々と聞いていた。 「街ゆっくりが歌うお歌と言うのは本来のゆっくりの"おうた"ではないのです。あれは自分がゆっくりさせている所を見せているからあまあまを出せ…という類の物。結局は自分のためなんですから、そんな考えで人をゆっくりさせることなど到底不可能でしょう」 それだけ言うと再びハーモニカを吹き始めるきめぇ丸。私はきめぇ丸にお礼を言うとそのまま立ち上がって家路へと付いていった。 途中、別のゆっくり回収箱の前を通りかかった。周りにはソフトボールサイズやピンポン玉程度の子ゆっくりや赤ゆっくりだった物が転がっていた。 親ゆっくりがゆっくりできなくなったことに気づかない子ゆっくり達は、延々とこの箱に体当たりを続けるのだ。朝も昼も夜も続けて…遂にはゆっくり回収箱の周りで力尽きてしまう。 恐らくあの子れいむと子まりさもそう言った末路を辿るだろう。少なくとも私はそう思えて仕方がなかった。 視線を戻して足を家へと向ける。街ゆっくり達が本来の「おうた」を歌う日は果たしてくるのだろうか? …私の脳裏にはいつまでもあのきめぇ丸のハーモニカとれいむ一家の押し付けがましい「おうた」が鳴り響いていた。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース 羽付きあき(仮)の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 下のコメント欄が草生えるwww -- 2016-02-08 17 49 13 コントの様なやりとりを見てゆっくりできたよ ありがとう -- 2014-02-07 23 09 33 「ひでお」という読み方をした障害者を初めて見た -- 2014-01-08 21 23 07 キモいの涌いててクソワロタwwwwww -- 2013-03-22 14 37 34 ↓×5 何この人ヤバイ。厨二病どころじゃないくらいヤバイ -- 2012-04-30 11 33 34 もしも、あのお歌という騒音に100円の価値があるとすれば きめぇ丸のハーモニカの価値は100万円だww -- 2011-12-31 17 28 36 ああ、そうか。感想掲示板だとアホな感想で叩かれるのが怖いもんな……。 -- 2011-08-10 22 05 53 いやあ↓↓はなかなか小気味の良い事言うじゃない、大したもんだよ でもまあ確かに↓↓↓はどうしようもないね、途方もない大馬鹿者だわこりゃ -- 2011-08-10 20 53 49 どっちも馬鹿だよ。 -- 2011-08-09 11 22 36 ↓おまえww 「えいゆう」じゃねえ、「ひでお」だよwこれは英雄でひでおって読むの。わかるか?ww これだから恥知らず君は困りますねww この俺を馬鹿にする前にもっと漢字を勉強したらどうですかw -- 2011-08-09 09 31 07 ↓えいゆう(笑)英雄て言ってる時点で厨二全開なのはあんただと思う -- 2011-08-09 08 14 18 ↓×4 貴様、この英雄を侮辱する気か…よくもそんな恥知らずな真似ができたものだw まあ、いい、この俺は心が広いですからねww低能な貴様ごときの挑発にはのらないのですよww 残念でしたねww -- 2011-07-29 20 59 46 きめえ丸かっけーー! -- 2011-07-28 23 41 36 ゆっくりの思考なんて人間にはわからないんだから、こういう町での観察ものは話のわかるゆっくりが必要なんだな、なんて思った -- 2011-07-20 00 33 17 自分も街ゆっくりウォッチングしてみてぇなあ… -- 2011-06-27 00 13 41 ↓たしかにそんなコメントするのは恥ずかしいな -- 2011-06-25 14 39 39 >暫しの沈黙の後、私はきめぇ丸にこうつぶやく。半ば独り言だ。 >…それに対してきめぇ丸も独り言のようにポツリポツリと呟き始めた。 >きめぇ丸も私も自分の前にある地面をじっと見つめながら目を合わせない。それでも私はきめぇ丸の言葉を粛々と聞いていた。 いやあ厨二病全開ですねえw 読んでるこっちが恥ずかしくなりますよww -- 2011-06-23 19 43 22 きめぇ丸のハーモニカ聞いてみたいなぁ。 詩人のような台詞、きっとその音色も美しいのだろう… ス〇フキンを思い出したぜ… -- 2010-10-27 19 07 12 自分の手に噛みついた糞饅頭を生かしておいてあげるとか凄い優しいお兄さんだな -- 2010-10-15 22 03 12 きめぇ丸はチートレベルでかっこいいな。 あまりに対照的過ぎる -- 2010-08-12 20 33 09
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高3自殺 2同級生も金要求 3分の1「いじめあった」2007/09/22, 産経新聞 東京朝刊, 27ページ クラスに在籍する34人に「いじめがあったと思うか」と尋ねたところ、11人が「はい」と答えたといい、同校は「 いじめがあった」と結論付け、校長が記者会見で謝罪した。同校がいじめの存在を明確に認めたのは初めて。 同校は少年の逮捕後、同級生ら四十数人に対し聞き取り調査を実施。フットサル仲間だった同級生2人が、少年が金を 要求するメールを送る際、「僕の分の金額と名前も入れといて」と言っていた。実際に金銭は受け取っていないという。
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「ねぇ、気にならないの?」 昼休み、弁当をつまみながら久々のホームページ更新をしていた俺に、ハルヒは話しかけた。 後ろから覗くのはいいが、俺の卵焼きを奪い取ろうとするのはやめてくれ。 「気になるって、何を」 「有希、あの子友達も居なさそうじゃない? もしかしたらいじめられてたりとか」 まさか、確かにぱっと見は無口でおとなしい文学少女だが、 あの宇宙人製有機ヒューマノイドインターフェイスがいじめられるなんてことはまずありえないだろう。 「だってあの子、喋るの苦手でしょ? 私が来るまでずっと文芸部室で本を読んでいたような子だから、 私たちの他に友達がいるかどうか……」 そのとき、一瞬頭の中にフラッシュバックする光景。 12月のときももう一つの世界。 長門のマンションにおでんを持って現れる朝倉。 長門にとって唯一の身内ともいえる朝倉は、もうこの世にいない。 喜緑さんと長門がどのような関係かは知らないが、 あの12月に喜緑さんが現れなかったことを見ると、喜緑さんとは朝倉ほど親密でなかったかもしれない。 「一人ぼっちで居る子って、狙われやすいのよ。有希、なまじかわいいから標的にされやすいかも……」 一人ぼっち本を読む長門。 その姿を見てくすくす笑う女子。 どこからか飛んでくる消しゴムのかけら。ぺし、と長門の顔に当たるたびにくすくすと笑い声が起きる。 長門は読んでいる本をしまい、新しい本を出そうとする。 しかし、その本は開かない。 不審に思い、本をよく見てみると、べっとりと塗られた糊が…… 「ちょとキョン、手、止まっているわよ」 ハッと我に返る。 いやいやいや、あの長門だ。いつものごとく見えないようにこっそりと情報何たらで済ませているんじゃないのか? 大丈夫だ、きっと大丈夫だ……きっと 「あ、そうだ」 思いついたようにピョンとハルヒは立ち上がり、部屋の隅においてある紙袋をがさがさ漁り始める。 「じゃ~ん、超小型ワイヤレスカメラ!!」 なんじゃそりゃ!! なんでそんなもん持ってるんだ、ハルヒ!! 「この前オークションで安かったから買ったのよ~ SOS団に対抗する組織の監視に……ってキョン、何するの!!」 これはボッシュートだ。ハルヒにこんなもの持たせたらも何をしでかすか分からない。 ハルヒはぴょんぴょん飛んでワイヤレスカメラを奪い取ろうとするが、俺が手を上に伸ばせば届かない。 「だって、もしかしたら有希がいじめられているのかもしれないのよ。団員の危機を黙って見過ごせって言うの?」 まだいじめられてるって決まったわけじゃないだろ。 大体、長門はお前よりもずっとしっかりしているぐらいなんだ。 あいつがいじめられるなんてなかろうよ。 「あんたね、有希を信頼しているのはいいけれど、有希だって一人の女の子なのよ キョンって有希をいつも頼るけれど、あの子だって弱いところあるんだから」 あのな、だいたいいつ俺が長門に頼ったっていうんだ? 「いつも。困ったときがあるといつも有希に目配せしてるじゃない。 このエロキョン。私が見ていないところで有希にいつも何しているの」 いや、それは多分、つい習性なんだろう。 野球のときといい、カマドウマのときといい、長門には頼りっぱなしだから、 自然と困ったときは長門に視線を送ってしまうのか…… 俺の気がそれた一瞬の隙に、ハルヒは俺の手からワイヤレスカメラを奪い返す 「いい、今日の放課後、有希の教室にこっそり仕掛けてくるから。明日昼休みここに集合ね」 で、翌日の昼休み。 ハルヒの持ってきた受信機をパソコンのモニターにつなぐと、教室の風景が映し出された。 教室の後ろ側に置いてきたらしい。あの後ろ頭は長門か? 自分の席でカバンから何かをごそごそ取り出している長門。 あれは……菓子パンか 袋を空けて、もぐもぐとパンを咀嚼する長門。 いたって普通の食事風景だろう。 「あ、キョン、あれ……」 ハルヒの指差した方向、何名かの女子が長門の机に向かって歩いてくる。 大丈夫だよな、長門。宇宙的パワーを使えば…… ”宇宙的、超能力的インチキはなしだからな” あの時言った言葉が蘇る。 まさか……長門は…… 気がつくと長門は何人もの女子に囲まれている。 「ち、ちょっとキョン」 気がついたときには走り出していた。 長門の教室に向かって。 息が切れる。何でもっと速く走れないんだこの体は。 全速力で階段を駆け上がり、教室の扉を開け放つ。 そこには、長門を取り囲み…… 楽しそうに食事をする女子の一団が会った。 「はーい、長門さん。あーん……」 (ぱくっ) 「キャー、食べた食べた。かわいい~っ」 女子はきゃいきゃい笑いながら長門に餌付けをしている。 「どう、長門さん。おいしい?」 「わりと」 「長門さん、こっちも食べて、こっちも……」 俺が心配したのはなんだったんだ。 扉の側で奇妙なものを見るような目でこっちを見る男子に「邪魔したな」と声をかけ、 「あ……」 長門がこっちに気がついた。 その数瞬後…… 「きゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ」 耳をつんざく黄色い悲鳴。 なんだなんだ、いったい。 (ねぇねぇ、あの人、噂のキョンって人?) (そうそう。あの長門さんが一番よく話している人? 長門さんと同じSOS団の) (私、彼と長門さんが付き合っているって、彼と同じ教室の人が言ってたの聞いたよ) (え~、ホント? じゃあもしかして……) さささ~っと、長門の前の人垣が割れる。 なんだなんだ、その期待に満ち溢れる目は。 もしかして俺に、さっきやってたみたいなことやれっていうんじゃないだろうな? 「あ……」 長門が俺の手に持っているものへ視線を向ける。 「お弁当……」 何で俺、こんなもの持ってきちまったんだ~っ 弁当食べながら監視しようってハルヒが言ってたから、それをそのまま。 取り囲む、期待に満ち溢れる目、目、目。 「あ、こ、これはだな、長門……」 キッと、長門を悲しませるようなことをしたらただじゃおかないという圧力。 これほどまでに明確な殺意を浴びたのも朝倉に襲われて以来なんじゃないのか? 「弁当、食べるか?」 こくり、とうなづく長門。 人垣が割れるようにして確保されたイス。 ちょうど長門の目の前の席。ここに座れって言うのか? 弁当箱を開ける。今日は卵焼きにから揚げ。定番のメニューか。 長門の視線がちらり、から揚げを捉える。 ギロ、という周囲からの圧力。 「な、長門。これ食べたいのか?」 こくり と、言われても、箸は一膳。 これは、これは、あれをやれってことか!? いや、頼むから勘弁してくれ。そんな恥ずかしいこと、公衆の面前で…… ……周囲の圧力がすでに深海6,500m級までに高まってきている。 震える箸でから揚げをつまみ、長門のほうに向けて差し出すと、 ぱくっ、と長門がかぶりついた。 しばらくもぐもぐと咀嚼し、 「おいしい」 と呟いた。 (聞いた聞いた?) (うん、初めてだよね。長門さんがおいしいって言ったの) (もう、信じられない。これってやっぱり愛の力?) 周囲でこそこそと聞こえる話し声。 長門の目線は卵焼きに、なんだ、またあれをやれって言うのか? 一気に増す周囲からの圧力。 誰か助けてくれ…… これほどまでに昼休みが終わるのを待ち望んだときはなかったのだろう。 五限目の予鈴が鳴るとともに長門の教室を抜け出し、自分の教室に帰ってきた。 お陰でぜんぜん昼飯が食べれてない。 弁当箱の中から減ったおかずは、長門に餌付けした分だけだ。 本鈴がなる前に少しでも弁当をかきこもう。 箸を取って……これって長門がかぶりついた箸だよな…… いかんいかん、あの女子たちに洗脳されかけてきている。 やましいことは何もないぞ、やましいことは…… 「キ~ョ~ン~」 後ろから聞こえてきた不気味な声。 恐る恐る振り返ってみると、恐ろしい笑みを浮かべたハルヒが…… 「あんた、私を放り出して有希と何やってたのかしらね~」 あの教室は小型カメラで見られていた。 俺と、長門のあ~ん、も…… ……俺、今日生きて家に帰れるのかな……
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東方神起 wiki掲示板 東方神起のwikiに情報を追加しますので、どんどん、いろんな情報をお寄せください。 「雑誌・・・の10月号に載ってました」とか「・・・というテレビ番組で言ってました」とか情報源がはっきりしているとうれしいです。 みんなで、「東方神起」の情報を集めましょう!!よろしくお願いします。 また、みんなで「東方神起」の情報について語り合いたい、質問したいという方は東方神起 Fanの掲示板までどうぞ!! 名前
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概要 日本のwiki。
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~個人的注目タイトルの攻略Wiki等へのリンクです~ Xbox360 SBK X SUPERBIKE WORLD CHAMPIONSHIP ヨーロッパで大人気のスーパーバイク世界選手権を題材にしたバイクレースシュミレーション。 4輪と違いバイク独特の操作に慣れるまでは少々大変だがそこさえクリアできれば楽しさは折り紙付き。 シミュレーターとしても良くできており2010年秋には日本語版の発売も予定されている。 .
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花と雨と貝殻と 18KB 虐待-普通 観察 悲劇 自業自得 自滅 野良ゆ 赤子・子供 現代 anko1173の続きです 「花と雨と貝殻と」 羽付きあき ・羽付きシリーズに登場する人間とは別人です ・「ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER」の続きとなっております ・人間視点です ・つむり物 ・観察物 春ももうすぐという冬の終わり。 私はスクーターでコンビニまで寄ってその帰路に居た。 空は白っぽい灰色の雲に包まれ、ポツポツとだが雨が降っている。 はるか遠くの山を見れば上の方に霧が張っているため強く雨が降ることはないだろう。 そう思いつつ冷たい雨と風を受けながら走っている時、道に二つの何かが落ちていた。 端によって止まる。こんな所に縁石の様な石があるなんて危なっかしい・・・と思ってスクーターを降りて近寄ると私は声を上げそうになるほどに驚いた。 「石」が動いている。 「ゆ!ゆ!おちびちゃんゆっくりついてきてね!」 「ゆっくりわかっちゃよ!ゆ!ゆ!」 それは「ゆっくり」だった。 鈍色の丸っぽい三角のそれはどのゆっくりの飾りにも属さない。いうなれば「巻貝」の様なものだ。 見た目からして固いに違いない。 その穴があいた所にゆっくりが身を乗り出して地面をズリズリと這っている。 砂糖細工の髪の色は黄色っぽく、そのおさげの様な形とそれを止めるリボンから「まりさ種」だという事はわかる。 バスケットボールサイズのまりさが一体、その後ろにその子ゆっくりと思われるテニスボールサイズの子まりさが一体。 しかしおかしい。本来ゆっくりというのは雨の日は動き回らないはずである。それが幾ら本当に曇りと変わらないような天気でも、少しでも雨が降っていればゆっくりは決して外に出ないはずである。 考えられる事は幾つかある。捨てゆっくりか何かなのか、それとも比較的晴れていた昼ごろから外へ出てこの移動速度の遅さに時間がかかって雨が降り始めてしまったか・・・ どっちにしろありえない事だ。 私が暫く見ているとそれに気付いた様で、口を大きく開けながら速度を上げて道の端へと移動を始める 「ゆんやあああああ!おちびちゃんゆっくりしないでついてきてね!にんげんさんのすぃーがくるよ!」 「ゆんやぁぁぁっ!おちょうしゃんまっちぇぇぇぇ!」 どうやら私ではなく後ろのスクーターの音が気になるようだ。道の端に移動するとそのまま脇にある路地裏へと消えていってしまった。 私は不思議なものを見たという気持ちでいっぱいのまま帰路へとつくこととなる。のちにそれが「まりさつむり」というまりさ種から希に生まれる亜種であると知ったのはすぐのことだった。 「まりさつむり」 ・まりさ種から極稀に現れる亜種でその特徴は帽子の代わりにある大きな貝殻だ。 ・まりさつむりはゆっくりから見れば「珍しくとてもゆっくりしたゆっくり」であるため優遇されることが多く、チェンジリングの一種ともされているが詳しい事は定かではない。 ・また、通常のゆっくりより水に対する耐性が強いとされているがそれがどれ程のものかは不明。 ・その貝殻の重さゆえ、移動速度は通常のゆっくりより遅い。 ・その為、山野のゆっくり、街ゆっくり問わず見られるのは極めてまれで、成体サイズはほぼありえないとされる。 ・現在はゆっくりショップで簡単に入手可能。 ・・・では私が見たのは「まりさつむりの親子」というわけだ。 あんな移動速度で今の今まで街ゆっくりとして来たのなら凄まじい幸運だが、それはありえないだろう。 つむりは往々にして子ゆっくり程度の時に外的要因でつぶれ饅頭になることがほとんどだという。 だとすればあのつむり親子は捨てゆっくりだろうか? そう考えていると外からザーザーという音が聞こえてきた。 どうやら雨は本降りになったようだ。あのつむり親子を見てから数時間が経過しているためつむり親子はどこかへでも行っているのだろう。 ふと思ったが、捨てゆっくりなのは確実だが一体どんな生活をするのだろうか? 街ゆっくりまりさつむり親子・・・気になるところだがもうどこかへ行ってしまっているだろう。 雨は相変わらず強く降り続いている・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 朝が来た。 外を見ればまだ雨はシトシトと降っている。だがこの様子では昼前には止むだろう。 朝食を食べていると何やら外で何やらとぎれとぎれに聞こえる。 「ゆっくち」「ゆっくり」「すーりすーり」 ・・・まさか 私は急いでサンダルをはいて外へと出た。そして声のする方・・・裏庭をこっそりとのぞく。 そこに案の定いた。 「ゆゆーん!きょきょはちょっちぇもゆっきゅりできりゅにぇ!きょきょをまりしゃのゆっくちぷれいしゅにしゅりゅよ!」 「ゆゆ!おちびちゃんはおくのほうにはいってね!まりさはけっかいさんをはるよ!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!じゅーりじゅーり!」 そこには昨日のまりさつむりが二体、以前どこかの捨てゆっくりが居付いた場所と全く同じ所でズリズリと這っていた。 確か、ゆっくりがゆっくりできなくなった場所ではゆっくりしか嗅げない臭いで全く近寄らないはずだが・・・ 冷静になって考える。あの捨てゆっくりが居なくなったのが大分前・・・という事は臭いが弱まっていた所に昨日の雨で臭いが無くなってしまったのだろうか? いやいや、確かあの場所にはそのまま以前のまりさの帽子が置いてあったはず。 私がそう考えていると親まりさつむりの方がボロボロのトンガリ帽子を口でくわえてズリズリと這いずって何やら立てかけている。 「ゆゆ!このおぼうしさんどのまりさのかしらないけどゆっくりしたけっかいさんになるよ!」 けっかい?何のことかは分からないが蓋というかドアというか、そんな感じのものだろうか? それはいい。最初のまりさつむりの口ぶりだとついさっきここに付いたことになる。 という事は一晩中あの土砂降りの雨の中で歩いても平気だったという事なのだろうか? あまりにも私の知っているゆっくりの常識をはるかに凌駕している。 私の考えをよそに、子まりさつむりの方は体をくーねくーねさせて何やら歌を歌っていた。 「ゆ~ゆゆ~♪ゆ~っくり~して~いって~ね~♪」 「おちびちゃんはおうたさんがじょうずだね!とってもゆっくりできるよ!」 ・・・あまりにも不用心すぎるその行動。それを見て私はそっと家の中へと戻っていった。 跳ねられないし移動速度も遅い。どうってことないだろう。 まぁここ一帯はゆっくりにとってあまり好ましい場所ではない。その内餌場の近い所に消えるだろう。 そう思いつつソファーにゴロンと寝転がる ゆっくりの歌声が微かに私の耳に届いていた。 目が覚めると庭の方で声がする。微かに漏れる光からどうやら外は晴れたようだ。 カーテンをそっと開けて見てみると、小さな庭でモゾモゾとまりさつむり親子が動いていた。 「ゆゆ!おちびちゃん!くささんをぬいてね!したにいっぱいはえてるみじかいくささんはおいしくないよ!はしっこのほうにはえてるながいくささんがゆっくりできるよ!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!ゆ!ゆゆ!」 どうやら芝の方には目もくれず、その端に生えた足の長い雑草を抜いているようだ。 ブチブチと器用に口を使って抜いていっている。 あっという間にまりさつむり親子の前に抜かれた草が集められていた。 「ゆゆ!いっぱいあつまったね!」 そういうと親まりさつむりはスポッと貝殻から抜け出してその奥に草を押し込み始めた。 どうやらあれはまりさ種の帽子と同じ様に扱えるようだ。 奥行きに結構余裕がありそうに見える。 粗方詰め終わると再び貝殻をかぶり、小麦粉の皮を小刻みに上下にのーびのーびさせてこういった。 「ゆ!これならきょうはおなかいっぱいゆっくりできるよ!ゆゆ?どうしたのおちびちゃん?」 「おとうしゃん!あしょきょにおいししょうにゃおはにゃしゃんがありゅよ!」 そう言って斜め上に傾いて体で指し示す子まりさつむり。 そこには花壇があり、私が埋めたパンジーやどこからか自生したオミナエシが植わっている。 その花を咲かせているが、どうやらゆっくりにはそれが「おいしそうなおはな」に見えるらしい。 街ゆっくりがこう言った事をするとは聞いていたが・・・幾らなんでも花を食い荒らされるのは我慢できない。私が出て行こうとしたその時であった。 「ゆ!ゆ!おはなさんゆっくりとれてね!」 「ゆゆ!とぢょかにゃいんだじぇええええ・・・! そう、私の庭の花壇はコンクリートで高めに囲った所に段差の様にして土を盛っている。 ゆっくりからすればそれは高い所に花がある「壁」のように見えるだろう。 高さは大体50cmほど、ゆっくりの体高は約20~25cm程。成体ゆっくりが二体のってようやく届く高さだ。 だが、ゆっくりというのは案外高くジャンプする事が出来る。50cm程度の高さなど軽々だろう。 しかし、私の目の前のまりさつむり達は違った。 底部を壁に押し付けて斜め上にグネグネと動いているだけだ。ジャンプなど全くしなかった。 「ゆゆううううう!おはなさんゆっぐりどれでね!ゆ”!ゆ”!」 「おはなしゃんいじわりゅしにゃいぢぇね!ゆ!ゆううう!どぼじぢぇちょれにゃいにょおおおお!」 とうとう舌を伸ばしてグネグネと縦にのーびのーびするが、重い貝殻が邪魔をして通常のゆっくりの様に縦に大きく伸びるようなことはなく顔が上向きに微かに向くだけだ。 暫く壁と格闘していたまりさつむり親子だが、諦めたのか十分ほどですごすごと引き返して行った。 庭はこざっぱりとしている。あまり手入れしていないので結構雑草が生えていたがそれも粗方抜かれていた。 ああ見えてゆっくりは大食いらしいのだ。特に子ゆっくりの大きさの頃は自身の餡子の体積分を食べるのだという。 裏庭の方へ行ってみると山盛りになった雑草の前でゴソゴソと動いていた。 一口大きく口をあけて入れ、咀嚼している 「む~しゃむ~しゃ・・それなりー」 「む~ちゃむ~ちゃ・・・ちょれにゃりー」 ・・・あまり味は良くないようだ。暫くすれば子まりさつむりが何やら騒ぎ立て始めた。 「ゆゆううう!きょんにゃにょじゃゆっきゅりできにゃいよ!まりしゃあのおはなしゃんがちゃべちゃいよ!」 「ゆっくりがまんしてね!あのおはなさんはまりさじゃとれないよ!」 「いやじゃよおおおおお!まりしゃおはなしゃんがちゃべちゃいよおおおおおお!」 「ゆゆう…おちびちゃんゆっくりなきやんでね!」 「おはなしゃんがちゃべちゃいよおおおおお!きのみしゃんがちゃべちゃいよおおおおおお!」 「ゆゆ・・・」 子まりさつむりの我儘に親まりさつむりがたじろいでいる。 普通に考えればあの重い貝殻をはずしてジャンプすれば届くのではないか?と私は思った。 だが、まりさつむりというゆっくりは「ずーりずーり」を主な移動手段とするため、底部が通常のゆっくりより強くなく、あまり高くジャンプできないのだ。 通常のゆっくりが自身三個分・・・つまり最大60~75cmの高さをジャンプする事が出来るが、まりさつむりならせいぜいその三分の一程度と言ったところだと言われている。 私はそのまま家に戻った。あのままならばどの道諦めるだろう。 それから次の日・・・外出した後に戻ってきてみると花壇の前で親まりさつむりが舌に木の枝を持って花をとろうとしていた。 「ゆ!ゆ!おはなさんゆっくりとれてね!まりさおこるよ!」 時折、枝を置いてぷくーっと膨れているが、また枝を持って上へと振り回す。 花にはわずか届かず・・・と言った所だった。 子まりさつむりは裏庭に残ったままなのだろう。 私は壁と格闘し続けるまりさつむりを尻目に家へと戻っていった。 ・・・それから約三日がたった。 まりさつむり親子は相も変わらず空を切った枝が壁カリカリと掻いては周りの雑草を集めるという事を続けている。 しかし芝以外の草はみるみる減ってもう既になくなりかけていた。 そのなけなしの雑草をブチブチと引き抜いていく。 まりさつむり親子が集まった草をじっと見ているがかなり少ない。あっという間になくなってしまう量だろう。 それが皮肉なことに、最後の食料である。 ・・・つまり庭の雑草は全部なくなってしまった。後は外に出てえさ場などに行かなくてはならない。 「ゆうう…きょんにゃにょじゃじぇんじぇんちゃりにゃいよ・・・」 「ゆっくりがまんしてね・・・おちびちゃん・・・」 「ゆうううう!もういやぢゃよ!きょんにゃおくしゃしゃんじゃなくちぇまりしゃはおはなしゃんがちゃべちゃいよ!」 「おちびちゃんしかたがないよ!ほかのばしょにいったらゆっくりできないよ!わがままいうのはゆっくりできないよ!ゆっくりしていってね!」 「もういやぢゃよおおおおお!おはなしゃんんんんんん!まりしゃのおはなしゃんんんんんんんんん!!」 「ゆっくりしていってね!おちびちゃん!ゆっくりしていってね!」 口ぶりを見るにかなり外の環境に恐れているのだろう。 つむりという特性上、他のゆっくりの餌場にいけば間違いなく潰されてしまうだろうし、迅速に餌場に行ってそして離れるという速さもこのまりさつむりというゆっくりはもっていない。 水上まりさの様に水の上を渡れるわけでもない。 草や花等を食べているのは単に他のゆっくりがあまり食べずに余っている物に目を付けた結果だろうか? それでも花が「ゆっくりできる」と言っているのだ。餡子が抹茶味になるほどに草しか食べていなかったようだ。 私がそう考えていると親まりさつむりが決意したような表情で眉をキリッとさせ子まりさつむりにこう切り出した。 「ゆううう!わかったよ!いまからごはんさんをそとにとりにいくよ!」 「ゆ!?」 「おはなさんもきのみさんもあるかわさんにいくよ!ここならすぐだよ!」 「ゆううう!ゆっくりわかっちゃよ!」 子まりさつむりの顔が明るくなった。親まりさつむりがずーりずーりと動くとその後ろにぴったりとくっついていく。 一体どういった事をするのだろうか?気になるので付いて行ってみることにする。 「「ゆ!ゆ!」」 二体のゆっくり大小がずーりずーりと進んでいく。 かなりハイペースなのだろうがあまり速くはなかった。私が歩く速度の半分と言った所か。 この時期は冬と言っても春並みに温度が上がっており、ゆっくりにとっても動きやすい状況だろう。 山野の方では春と勘違いして出てくるゆっくりもいるという話だ。 と言っても明日からはかなりの寒気がやってきて寒くなるのだが・・・ 20分ほどで近所の川へとたどり着いたまりさつむり親子。 丁度V字の様になった(ゆっくりにとっては)渓谷の様な川だ。 護岸のためにコンクリートで固められているが、道路とその間には地面がむき出しになっており、そこから真下に垂れるようにフユイチゴが生っている。 「ゆゆ!おいしそうなきのみさんがあるよ!」 「まりしゃあにょきのみしゃんがちゃべちゃいんだじぇ!」 「ゆっくりまっててね!」 親まりさつむりは川の端に立って、舌を伸ばして真下にあるフユイチゴをとろうとする。 「ゆぐうう…きのみさんゆっくりとれてね・・・!」 「おとうしゃんゆっきゅりがんばっちぇにぇ!」 名一杯舌を伸ばして一番近い所にある小さな実を舌で取る。 「ゆゆううううう!ゆっくりとれたよ!」 「ゆわーい!おいししょうぢゃよ!」 小さな木の実を下において、親まりさつむりが貝殻から抜け出す。 そして木の実を貝殻の中に入れようとするが、そこで子まりさつむりが声を上げた。 「ゆゆ!まりしゃおなきゃしゅいちゃよ!きのみしゃんをゆっきゅりたべちゃいよ!」 「これはゆっくりもってかえるからゆっくりがまんしてね!」 「いやぢゃよおおおおお!まりしゃきのみしゃんちゃべちゃいよおおおおお!」 親まりさつむりの小麦粉の皮に体当たりを繰り返す子まりさつむり、だが大きさがそもそも違うのかビクともしなかった。 やがて親まりさつむりは大きく膨れると子まりさつむりにこう言った。 「いいかげんにしてね!わがままばっかりいうとまりさおこるよ!」 「まりしゃはもうがみゃんできにゃいよ!ゆ!ゆゆ?」 その時であった。子まりさつむりが地面に置かれたフユイチゴの実に飛びつこうと跳ねたときに勢い余って少し貝殻にかすってしまったのだ。 結構斜面の角度がある場所で貝殻は不安定であった。グラっと揺れるとそのままゴロゴロと転がっていく。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”!までぃざのがいがらざんがあああああ!」 「ゆぎゃっ!いぢゃいいいいいいい!」 親まりさつむりが急いで飛び跳ねる。子まりつむりを弾き飛ばしてへりに飛び跳ねるも貝殻はドボンと音を立てて川底へと消えていった。 子まりさつむりが弾き飛ばされたのと同時にフユイチゴも落ちて行ってしまったのに気づいてはいないようだ。 「ゆがあああああああああ!!」 砂糖水の涙と涎をまき散らし口を大きく開けて親まりさつむりが叫ぶ。 だが、そのわきでは子まりさつむりが体を大きく浮かせて川へと落ちそうになっていた。 「ゆんやあああああ!おちりゅううううう!」 大きく後ろにウェイトがある貝殻がどんどんと後ろに傾く。 だがその時、機転なのか咄嗟なのかは定かではないが必死に飛び跳ねて貝殻から抜け出ると、地面に着地し貝殻はこれまた同じようにボチャンと音を立てて川底へと沈んでいった 「まりぢゃのきゃいぎゃらじゃんぎゃああああああああ!!」 同じように川のへりに立ちつくし全く同じような表情で叫ぶまりさつむり親子。 寒気の訪れが来たように冷たい一陣の風がヒューッと吹くとその音に混じって二体の叫びが重なった。 「「ゆ”ん”や”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!」」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 雨が降っている。 シトシトと降る雨は明日の明け方には終わると予想されている。 さらに寒波のおまけつきだ。雪になればどれほど暖かいか。 雨と氷点下スレスレの気温、そして時折吹く強い風で私はあまり外出をしなくなっていた。 裏庭でバサッと音がしたので何かがあったのかと思い寒さに耐えて裏庭へ行ってみるとあのまりさつむり親子がいた。 以前ここに居た捨てゆっくり達が持ってきたであろうダンボールや古紙が風のせいでどこかへ吹き飛んでいた。 「けっかい」とやらになったトンガリ帽子もどこかへ行ってしまったようだ。 剥き出しになった凹の様なスペースで小麦粉の皮をくっつけてカタカタと震えているゆっくりが二体。 「ゆうう…しゃむ・・・い・・・よぉぉ・・・あ・・・んこしゃ・・・んが・・・か・・・ちか・・・ちににゃりしょ・・・うぢゃ・・・よぉぉ・・・」 「さ・・・むいい・・・いい・・・」 貝殻が無くなってはただの「ゆっくりまりさ」である。 ましてやまりさつむりというゆっくりはその貝殻のお陰で寒さや雨は他のどのゆっくりの飾りより防ぐことができるのだ。 だが貝殻が無くなってしまえばそこにあるのは寒さに極端に弱い飾りのないまりさ・・・だけである。 「お・・・はなしゃ・・・んがちゃべ・・・ちゃいよ・・・」 「おなか・・・すい・・・たよ・・・」 あれから二日は経つが飾りがないせいと雨のせいで丸二日何も食べていないのだろう。 小麦粉の皮が皺がれており、モチモチの弾力もツヤツヤの色も失せて、全体的に黒ずんだ印象を受ける。 「ゆ”・・ゆ”・・・おち・・・びち・・・ゃんもっと・・・おとうさ・・・んとすーり・・・すーりし・・・てね・・・」 「ゆっ・・・くりわ・・・かっち・・・ゃよ・・・しゅ・・・ーりし・・・ゅーり・・・」 力なく小麦粉の皮を擦り合わせるがあまり効果はないようだ。 やがて子まりさつむりがこんな事を言い出した。 「ゆう・・・う・・・どぼじ・・・ぢぇ・・・お・・・どう・・・じゃん・・・は・・まりぢゃを・・・ゆっぎゅりさしぇ・・・じぇきゅれにゃ・・・いにょ?」 「ゆ”ぅぅ…おぢびぢゃん・・・どぼ・・・ぢで・・・ぞんな・・・ごどい・・・うのぉぉ・・・!」 「おは・・・なし・・・ゃんも・・・ちょっち・・・ぇきゅ・・・れなき・・・ゃっちゃ・・・よ・・・きの・・・みし・・・ゃんぢゃ・・・っちぇ・・・かわ・・・しゃん・・・におとし・・・ちゃよ・・・?」 子まりさつむりがカタカタと震える。それを見て親まりさつむりが声を上げた。 「おぢびぢゃぁぁん・・・!ゆっぐりじでね・・・!ゆっぐりじでいっでね・・・!ぞ、ぞうだ・・・!おどうじゃんがおうだざんをうだっであげるよ・・・!ゆっぐりのび~・・・まっだりのび~・・・」 「ゅ”・・・ぅ…ゆぎ・・・ゅり・・・じぢゃ・・・ぃ・・・ぃ・・・」 「ゆ~・・・!ゆゆ~・・・!ゆっぐり~・・・!ゆっぐり~・・・!じでいっで~・・・!ね~・・・!」 風が再び強くヒューッと吹いた、雨が横に入ってくる。 私はそれを見ると音を立てずに家に戻る。 ・・・既に温度は零下近くになっている。夜になればもっと下がるだろう。 雨はシトシトといつまでも降り続いていた。 次の日、陽射しがカーテン越しに入っている。 窓を開けるとガラスに就いた水滴が朝日を浴びてキラキラと光り輝いている。 風もなく。ずいぶんと暖かくなった。 私はふとあのゆっくり達が気になり裏庭へと向かった。 まりさつむり二体は、寄り添うようにして動かなくなっていた。物言わぬ饅頭となってしまったようだ。 そのつぶった目と表情は何を感じていたのか。私にはわからなかった。 ・・・それから私はこのゆっくり達を最寄りの「回収箱」に入れる為に外へ出た。 暖かい日差しとは裏腹に、回収箱の周りにはデロデロに溶けた何かと小さなリボンや帽子を残して散らばっている。 ゆっくり回収箱へまりさつむり二体を入れるとそのまま踵を返して家路へとつく。 家路に就く途中に考えた。 まりさつむりはチェンジリングの一種と言う見方がある。 それならば幸運がもたらされるはずだが、まりさつむりが街ゆっくりや山野で最後までゆっくりできたという話は聞いたことがない。 あの貝殻の様な飾りは一体何のためあるのだろうか? 考えてみた所で答えは出るはずもない。 ・・・家へと入る直前に花壇の方に目をやる。 そこには水滴をつけた花々が陽射しを浴びてキラキラと輝いていた。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース ふたば系ゆっくりいじめ 706 シティ・エレジー ふたば系ゆっくりいじめ 1051 街を跳ねるもの達 ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER ふたば系ゆっくりいじめ 1069 CLOUDY ふたば系ゆっくりいじめ 1070 静寂な高音 羽付きあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓本当に同感です!ゆっくりが幸せになるなんて考えられないです! -- 2016-02-10 15 35 51 いやー、何かの間違いでこの糞餓鬼が幸せになったらどうしようかとハラハラしました。 ハッピーエンドでよかった。 -- 2012-11-18 22 35 48 子ゆは街で生き残れる素質が無かった。そして、その事を見抜き、子を捨てる非情さと決断力を持っていなかった親ゆもまた街で生き残れる素質が無かった。 -- 2011-10-12 06 03 42 最後の最後までゆっくりできなかったこの糞饅頭共に乾杯!ざまあ!! -- 2010-11-06 10 02 33 「おは・・・なし・・・ゃんも・・・ちょっち・・・ぇきゅ・・・れなき・・・ゃっちゃ・・・よ・・・きの・・・みし・・・ゃんぢゃ・・・っちぇ・・・かわ・・・しゃん・・・におとし・・・ちゃよ・・・?」 早くこの糞餓鬼を食い殺せ親父さん。 -- 2010-11-05 23 43 15 相変わらず面白いね。 干渉しないところがいい。 -- 2010-07-02 03 22 01
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※この作品は ゆっくりいじめ系1492 都会派ありすの憂鬱 ゆっくりいじめ系1500 都会派ありす、の飼い主の暴走 ゆっくりいじめ系1512 都会派ありすの溜息? ゆっくりいじめ系1535 都会派ありすの消失_01? ゆっくりいじめ系1536 都会派ありすの消失_02? ゆっくりいじめ系1790 あるクリスマスの出来事とオマケ? の続編です。過去作を見ていないと分からないと思われます ※この作品ではありす=レイパーという考えは捨てて下さい 「ばりざはばりざのあがぢゃんがほぢがっだの゛ぉぉぉぉぉ!!!」 もう限界だった。まりさは我慢の限界だった。 まりさはずっと一匹だった。小さい頃家族が人間に殺されてから、ずっと一匹だった。 人間の男性に拾われて、それから一緒に暮らしてはいるが、家族も仲間のゆっくりもいなかった。 だからまりさは家族が欲しかった。ゆっくりの家族が。 だからサンタさんに可愛くてゆっくり出来る赤ちゃんを頼んだのだ。 なのに、なのになんで────!! 「れいぱーのあがぢゃんなんがじんじゃえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 まりさは跳躍し、「みゃみゃ~」とすり寄ってきた子ありすを踏み殺そうとした。 まりさは赤ちゃんを欲しがってはいたが、こんな子供が欲しかったのではない。 あんな、愛もゆっくりも何も無いすっきりー! で出来た子供など。恋人と一緒にするすっきりー! ではない子供など! せめて、せめてまりさ種の子供がいれば話はまた別だっただろう。しかし、生まれた子供は皆ありす種。 否応なしに、あのレイパーありすを思い出させる。 自分が幼い頃まだ一緒だった家族の中には、ありす種もいた。まりさはそんなありす種の親も姉妹も大好きだった。 しかし、あのありすと家族が一緒であるなどと、考えたくも無かった。 まりさの親も姉妹も優しくて、上品で立派な都会派のありすだった。 だというのに、あのレイパーありすはそんな親達とはまるで違う。下品で、粗野で、相手の事など微塵も考えていない田舎者のありす。 すっきりー!はとっても神聖で、大事な、大好きな相手とやるはずのもの。 それを愛も無く無理矢理強制して……。まりさは誰ともすっきりー! したことが無かったのに。 心に決めた相手とだけ、すっきりー! するつもりだったのに。 まりさは家族以外の他のゆっくりに会ったことが無かったし、これからも出会いは殆ど無いだろうと思っていた。きっと恋人も容易には出来ないだろうと。 だから、だからまりさは欲しいものを何でも届けてくれるというサンタさんにお願いをしたのだ。 子供が欲しいという願いは同時に、大好きになれるゆっくりできる恋人が欲しいという願いでもあったのだ。 そんなまりさの願いを。大好きな相手とゆっくり出来る可愛い子供を作って、幸せな家庭を築きたかったというまりさの願いを。 あのレイパーありすは、粉微塵にブチ壊したのだ。 あんなありすが、大好きだった親や姉妹などと一緒だなんて考えたくも無かった。 いや、一緒の種だからこそ、より一層憎悪が募った。 そしてそれは、この子ありすにも向けられた。 あのレイパーありすの子。自分の夢をブチ壊して、したくもないすっきりー! で出来た子供。 なおかつあのレイパーありすを彷彿とさせるその姿が、まりさの中から殺意以外の感情を吹き飛ばした。 この子ありすはあのレイパーありすの子。すなわち同種。 自分の夢を壊したヤツ。死に別れた家族とは比較にならないほど田舎者なありす。 半分は自分の餡子を受け継いだ、自分の子だという認識も忘れて、まりさは襲い掛かる。 まりさの純潔を奪い、夢を奪った悪魔を殺すために。 まりさは全力で子ありすを踏み殺す。そうなるはずだったし、そのつもりだった。 しかしそれは、男が放った蹴りによって阻止された。 「ゆびゅっ!?」 顔面に膝がめり込み、壁にたたき付けられるまりさ。 最初は何が起こったか分からなかった。自分は憎きレイパーありすの子を殺すはずなのになんで吹っ飛んでいるのか。 ただ顔面に激しい痛みがあることは分かる。 「ゆぐぐ……」と痛みを堪えて顔をあげると、ずんずんと近づいてくる飼い主の男の姿がある。 そうして理解した。まりさは飼い主の男によって蹴られたのだと。 男は無表情でまりさに歩み寄ってくる。これまで男の暮らしていたまりさには、男がその無表情の下に怒りを隠しているのを理解した。 まりさは思い出した。「子供を殺したら捨てる」という飼い主の言葉を。 だが、まりさはまだあの子ありすを殺していない。だけど、そんな事とは関係なく、現に今男は怒っている。 だからまりさは、男は殺した殺していないに関わらず、まりさが自分の子である子ありすを殺そうとした事自体に怒っているのだと理解した。 「ゆ゛っ! おにいざんごべんなざいっ! でも、ばりざはざんだざんにゆっぐりしたあがぢゃんがほじいっで────」 まりさには、言い訳を言う権利さえ与えられなかった。 男は問答無用でまりさを踏みつけ、蹴り飛ばした。再び壁にぶつかって跳ね返ってきたところをキャッチ。 ずい、とまりさを自分の眼前へと引き寄せた男は、ドスを効かせた声でまりさに言った。 「まりさ。俺は言ったよな? 自分の子供や人からのプレゼントを大事にしないヤツは嫌いだって。一匹でも殺したら捨てる、って」 ガタガタとまりさは震えた。これまで向けられたこともないほどの、男の怒りに。 それは男にとっては親が我侭な稚児に抱く程度の怒りであったが、まりさにとっては涙を流して全身で震えあがらせるには充分であった。 「ゆぐっ、でもありずはばりざのあがぢゃんじゃないよ゛っ! あんなれいぱーのごなんで────」 言い訳しようとしたところで、まりさの顔面に男の拳が突き刺さった。 言葉も顔も潰されたまりさは、これまで受けたこともないほどの暴行と怒りの言葉によって完全に泣きに入っていた。 「子供じゃない? 何を言っている、ちゃんとお前の生やした茎から生まれた、れっきとしたお前の子供だろうが」 ドゴム 男はまりさの底部に膝蹴りを叩き込んだ。 「ゆびっ!?」とゆっくりにとって他の部位よりなおさら大事にしている底部に攻撃が入ったことにより、まりさは更に恐怖を募らせた。 「それにな、サンタさんはお前のためを思ってありすを連れてきたくれたんだぞ? お前が赤ちゃんが欲しいって言うから、サンタさんはわざわざお前のためにプレゼントを用意してくれたんだぞ?」 男は左手でまりさの髪を掴み、右手でまりさの頬をぺしぺしと叩きながら言い聞かせる。 まりさは一言も言い返せぬまま、いや、言い返すことを許されないまま、ゆぐぐっ、と目に涙を溜めて震えている。 「それをっ!」 そんなまりさを、男は台所の方へ投げ飛ばした。 フローリングの床に叩きつけられ、弾んだまりさは冷蔵庫の角に頭をぶつけた。ずるり、とまりさが大事にしている帽子がずり落ちる。 男はすたすたと投げ飛ばしたまりさに近寄り、痛みで動けぬ状態のところを、ガスコンロの上に置いて、ガスコンロの火を点けた。 強火で。 「ゆ゛ぎゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!! あぢゅい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」 「人の好意を無下にしたどころか、実の子供を殺そうとするだなんて、お前は本当にクズなまりさだなぁ、おい」 最大の火力で炎を放出するガスコンロが、まりさの足を侵略する。 まりさは目から涙を、口の端から泡を出して逃れようとした。 自身の底部を焼き尽くす、灼熱の炎から。焼き、焦がし、痛みを与える地獄の火から。 最大の火力で炎を放出するガスコンロが、まりさの足を侵略する。 しかし、男がそれを許さない。頭の上から必死に押し付けて、まりさを火ガスコンロから逃れさせないようにしている。 「い゛ぢゃい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!! だづげでっ!! おにいざんだづげでぇぇぇぇぇ!!! ごべんなざい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 「まりさの相手はありすだろう、ってサンタさんは気を利かせてくれたというのに。お前の死に別れた家族がありすだったって聞いて気を利かせてくれたというのに」 まりさがどれだけ泣いても謝っても、男は容赦しなかった。 殺人は未遂でも犯罪だ。だから殺ゆも未遂でも刑罰執行。そう言いたいかのように。 まりさは滝のような涙を流した。涙はまりさの頬を伝い、ガスコンロへと落ちてジュッと音をたてて蒸発する。 「ゆ゛ぐぃ゛ぃ゛ぃ゛!! だっで、だっでれいばーありずはゆっぐじでぎない゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 「まだ言うかこいつは!」 もはや半分以上芝居がかった口調で男はまりさを更に上から押し込んだ。 もはや炎の発生源に底部がつくのではないかというほど接近している。 まりさはあまりの熱さと苦痛にぶるんぶるん体を揺らして脱出しようとしているが、男の手から逃れることは出来ない。 「ゆ゛びぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! わるぐない゛っ!! ばりざはわるぐないも゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 「…………ふぅ、もういいよまりさ」 まりさの底部はもう完全に炭と化した。もう二度と跳ねることも這うことも出来ないであろう。 男は焼け焦げた底部とは対照的に涙でグショグショのまりさの顔を見やる。そこには昨日までの優しさは無く、まりさをゴミのように扱うかのような目だけがあった。 事実、男はもうまりさを喋るゴミとして扱っている。 男はまりさの体を一旦持ち上げ、両手で傾ける。今度は顔面が下にくるように。そしてその状態のまま、ゆっくりとまりさを降ろしていった。 まりさはそれにより、これから何をされるのかをさとり、大慌てで男に懇願する。 「ゆ゛っ!? おにいざんなにずるのっ! やべでっ、やべでね゛っ! ごべんなざい、ばりざもうわるいごどじませんがら、だがら、だがらゆるぢでぐだざ────」 ガスコンロの火がまりさの顔面を直撃した。 「ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 ゴウゴウと放たれる青い火は、まりさの顔面を焼き焦がす。涙がジウジウと蒸発する音と、まりさの叫びによる合唱が響き渡る。 ゆっくりにとって体とは顔だ。その顔が今ガスコンロの火にとって全面焼き尽くされている。 「いや゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! じんじゃう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛、ばりざじんじゃう゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!」 口から絶叫。目から涙。 まりさの顔から零れたそれは、すぐさま炎に巻かれて香ばしい音を奏でる。 男は既にまりさの言葉に何も返さない。 「じに……だ、ぐ……な゛……ばり、ざ……は……あが……ぢゃ……もっど……ぐり……だがっ……だ」 火がまりさの顔面を焼き焦がしていくうちに、徐々にまりさの声は小さくなっていった。 火がまりさの口を焼き焦がして動かなくしていっているのだ。 やがて男はまりさの叫び声が終わったのを確認すると、火を消してまりさを持ち上げた。 まりさの顔は原型が分からぬ程に焼き潰れていた。目も口も、かつての名残しか見当たらない。 男はまりさを突付いた。 ぷるぷるとまだ焼けていない無事な所が動いて、まだ生きているのを確認するとまりさをゴミ袋に入れて口を縛った。 まりさの目はまだ生きていた。 それは活力がまだ残っているという意味ではなく、まだ機能しているという意味だ。 まりさの瞼はありすと同じように、半ば潰れかけていたが、それが眼を防護する役割も果たしてくれた。 焼き潰れて半眼となったまりさの眼は、悲しげに男を見つめている。 まりさは信じたくなかった。昨日まで優しくしてくれた男が、自分をこんなゴミのように扱っていることに。 家族を失ってどん底な状態にいた自分を救ってくれた存在が、手の平を返したように自分をどん底に叩き落していることに。 捨てるという事が、〝ペットを捨てる〟ようにではなく、〝ゴミを捨てる〟かのようであることを。 透明なゴミ袋の中から、まりさは男を見つめる。もう、何も言うことはできない。もう、何も伝えることは出来ない。 男と話したかった。言葉を交わしたかった。話せば、きっと〝おにいさん〟も分かってくれるだろうと、まりさは信じていた。 もちろん、そんな事はもう叶わない。生涯は選択の連続である。まりさは選択を誤った。 まりさの生涯はもう、このままゴミとして捨てられ死んでいくだけの消化試合である。 「おっと」 男はまりさを入れたゴミ袋の口を縛った所で思い出した。床に落ちた、まりさの帽子のことを。 まりさは一瞬、目に希望を宿した。男が心変わりしてくれて、自分を助けてくれるのかもと思った。 しかしそんな事は無く、男は袋の口を開いてまりさの帽子を入れると、再び袋を縛った。 まりさの心中にはもう、暗闇しか残っていなかった。 男はまりさへの処置をしている最中の、生ゴミで思い出した。ゆっくりを生ゴミに入れてコンポストにするという方法を。 一度試してみたかったと思っており、また今はちょうどいいゆっくりが居る。 男は子ありす達の下へと向かった。あの子ありす達をゴミ箱に放り込んで生ゴミを処理するコンポストにしようと考えたのだ。 子ありす達は男が母親であるまりさに行なった所業に怯え、部屋の隅でガタガタと震えていた。その眼には恐怖しか映っていない。 自分達を殺そうとしたとはいえ、子ありす達にとっては現在認識している中で唯一の親なのだ。 そんな子ありす達には構わず、男は子ありすを一匹残らず生ゴミ用のゴミ箱へと放り込み、蓋を閉めた。 「みゃみゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「だじゅげでぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆえ゛ぇぇぇぇぇぇぇん!!!」 放り込む度に叫び声をあげる子ありす達。そんな子ありす達に向ける情は男の中には無かった。 男は飼うのも虐待するのもまりさ専門だったのだ。それ以外のゆっくりは取るに足らない存在。 そして、家族と人からのプレゼントを大事にしないヤツが嫌い、という言葉もあながち嘘ではなかった。 「まったく、世には奥さんがレイプされて出来た子供でも生むのに賛成し、我が子のようにその子の兄と一緒に育てた父親もいるというのに」 もっとも、それは男が本に影響されやすい人物だったという面もあるのだが。 「さてと、静かになったし、大掃除でもするか」 まりさの生ゴミ処理や子ありす達のコンポストで思い出したかのように大掃除を始める男。 事実、まりさが子ありす達を殺そうとするまでは今年は大掃除しなくてもいいかと思っていた。 だがペットが一通りいなくなると今度は手持ち無沙汰になった。だからする事もないので大掃除に手をつけたのだ。 男はまず物置と化した部屋へと向かった。掃除をするならまずはそこだろうと考えたのだ。 男はその部屋に六日ぶりに足を踏み入れ、ありすを見つけた。 クリスマスに焼き殺したありすだ。男はその存在をすっかり忘れていた。 男はありすを閉じ込めた透明な箱に近寄る。箱の中のありすは表面的には丸焦げで面影は全く無かったが、原型は留めていた。 てっきり残らず炭となって崩れていたと思っていたが、まぁ死んでいることには変わりないだろうと男は判断した。 男は透明な箱から黒焦げのありすを取り出した。真っ黒の球形を持って先ほどの部屋へと戻る。 部屋に戻った瞬間男の耳に生ゴミのゴミ箱から「ゆっー! ゆっー!」だの「だしちぇ! とかいはのありちゅになにしゅるの!」だのといった子ありすの喚き声が聞こえ、男は顔をしかめた。 そのうち諦めて黙るだろうと判断し、男はありすだったものをまりさと同じゴミ袋に入れた。 夫婦仲良く同じゴミの日に捨ててやろうと思ったのだ。 「せめてあの世では仲良くしろよ」 男は袋の中の二匹にそう言い、再び口を閉めた。 男は気付かなかったが、袋の中の二匹は揃って絶望と悲しみに染まった目をしていた。 「ゆ゛ぅぅぅぅぅ!!! みゃみゃに、みゃみゃにあわしぇてぇぇぇぇぇ!!」 「ゆっぐちちていってね!!」 「きょんなのとかいはじゃないわっ!」 と、少し良い事をした気分になっていた男の耳に、耳障りな声が届いた。 コンポストにした子ありす達の叫び声だ。男は生ゴミ箱の方へと振り向く。 さっきから煩い煩いと思っていたが、これは相当だ。蓋を閉めているというのに、きゃんきゃんも響く。 いずれ諦めるだろうと無視していたが、これは我慢できるレベルじゃない。 男は先ほどの自分の思い付きを後悔し、生ゴミ箱へ向かいその蓋を開けた。 「ゆっ? おにーしゃんだちてくれるの?」 「みゃみゃにあわしぇちぇ!」 「ゆっくちちていってね!!」 「とかいはのおにーしゃん、ありがちょう!!」 蓋を開けると生ゴミは全く減っていなかった。代わりに七匹の子ありすが嬉々とした表情で男を見上げている。 男は短気な性格でもあった。さっきから聞かせ続けられたやかましい声と、その助けてもらう事が規定事項かのような物言いに激昂した。 男はゴム手袋をして生ゴミ箱に腕を突っ込むと、子ありすを一匹一匹取り出した。 「ゆ~♪ おそらをとんでるみちゃい~♪」 取り出すごとに暢気な声をあげる子ありすを見て、男はもう親と同じ処置をして苦しめなければ気が済まないと怒りを募らせた。 取り出した子ありすを同じく捨てる予定だったタッパーへと仕舞いこむ。 七匹全部をタッパーへ入れたところで、男はゴム手袋を外してガスコンロへと向かう。 「ゆゆ~♪ おにーしゃん、だしてくれちぇありがちょう!」 「とってもとかいはなおにーしゃんね♪」 「ちゅっちゅしてあげるわ~♪」 イラッ。 本来ならば笑って流す程度でしかなかった子ゆっくりの戯言も、まりさから始まる連続の不愉快連撃を受けた男にとっては怒りを煽る効果しかない。 男はフライパンを取り出した。フライパンをコンロに乗せ、しっかりと強火で熱する。 たっぷりと、たっぷりと熱して油をひく。 その様子をタッパーから見ていた子ありす達は何か美味しいものをくれるのではないかと期待に胸を膨らませている。 その期待を、男は五秒で砕いた。 タッパーを持ちあげフライパンの上まで持っていくと、引っくり返して子ありす達を全員熱したフライパンの上に落としたのだ。 『ゆびぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!』 響き渡る、子ありす達の合唱 とてつもない熱に子ありす達は泣き、叫び、暴れ、逃れようとする。 それを男は阻止する。フライ返しでもってフライパンの外へと跳ねて逃げようとする子ありすをフライパンへと叩き返す。 「あんよ゛がっ!! ありずのあんよ゛ぎゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛じゅぅ゛ぅ゛ぅ゛い゛ぃ゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 「ゆっぐぢでぎないわ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 「だじゅげでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 少しでも熱さから逃れようと跳ねる子ありす達。しかしそんな僅かな抵抗も男は許さなかった。 フライ返しで跳んだところを叩き落したり、頭を押さえてじっくりと底部を熱する。 阿鼻叫喚の地獄絵図。子ありす達は滂沱の涙を流すが、それとてまさしく焼け石に水。子ありす達の底部が焼かれるのを阻止するには至らない。 何分経っただろうか。しっかりと熱せられた子ありす達は、全員その底部を焼き焦がし、二度と動けぬようになった。 「あ゛りじゅの、ありじゅのあんよ゛、が……」 「ゆぐっ、ゆ゛え゛ぇ゛ぇ゛…………」 「いちゃいよ゛ぉ゛ぉ゛……」 「みゃみゃぁ……」 自分達の足が二度と使い物にならなくなり、涙する子ありす達。焼け焦げたことで感覚が鈍くなり、叫ばないで泣くだけの余裕が出来たのだ。 男はそんな子ありす達のわずかな安息も、奪い去る。 今度は菜箸。男はその長い箸を以ってひょいひょいと子ありす達を引っくり返す。 顔面が下になるように。 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 「いぢゃい゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 「み゛ゃ゛み゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!」 「ゆびぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!! 顔面ごと、口を焼き潰す。 まりさにも行なったことだ。今度はそれが子ありす七匹同時にだというだけ。 今度は先ほどのように手を加える必要は無い。底部が役に立たず、顔面を下にした状態では子ありす達に逃れる術は無い。 このまま放って、喋れなくなるのを待てばいい。 口を下にしているためくぐもった子ありすの悲鳴をBGMに、男は文庫本を開いた。 料理の最中に料理の教本を見ているかのような気軽さである。そんな気軽な男の前では、ゆっくりにとってはR-18指定並の惨劇が繰り広げられていた。 「ゆ゛びゅあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「だじゅげで゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 「ありじゅおうぢがえる゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」 なんで、どうして。子ありす達は思う。思い返す。なんでこんな事になっているのかと。 この素晴らしき世界に生まれて、ゆっくりできると思ったのに。幸せに暮らせるはずだったのに。 お母さんと、暖かいお家があって、ずっとゆっくりできると思ったのに。 なのに、なんで、 『ゆ゛ぎゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!』 ありすは幸せだった。 何故なら家族が一緒だから。 ありすは幸せだった。 感覚は無くとも、こうして家族と肌を合わせられるのだから。 焼かれた子ありす達はまりさとありすと同じゴミ袋に入れられた。仲良し丸焦げ一家である。 家族全員口を焼かれ、足を焼かれたためすーりすーりすることも、喋ることも出来ない。 だが、それでもありすは幸せだった。まだ家族全員生きているのだから。 どんな形であれ、ありすは、こうして、望んだ家族と一緒にいるのだから。こんな近い距離に、家族がいる。 見る事と、聞くことしか出来ない体のまま、ありすは短く小さな幸せを噛み締めた。 ありすは幸せだった。 命尽きるその時まで、家族と一緒に過ごせるのだから。 ありすは涙した。ようやく出会えた家族に。 まりさは涙した。失った幸せな日々に。 子ありす達は涙した。あるはずだったゆっくりを求めて。 丸焦げゆっくり一家は仲良く、ゴミ袋の中で泣いた。 丸焦げゆっくり一家は仲良く、他のゴミと一緒に処理され死ぬその時まで、一緒にいることだろう。 おわり ───────────────── あとがきのようなもの どれが正史というわけでもありません 正史はアナタの中に存在するかもしれません byキノコ馬? 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